Bromptonと釣り
New Yorkの街はコロナとデモで,平常化からはまだ程遠い状況です。
通っていたSheepshead Bayの釣り船は,6月8日から予約の受付を開始しました。
でも,地下鉄やバスを使い辛くなり,いままで1時間ほどで行けていた船までのアクセスを再考しなければなりません。
Googlemapで見てみたところ,自転車でも1時間で行ける。行ける。。。でも,行きはいいけど,帰りが辛そう。それに,ブルックリン南部を通過するので,デモが激しい間は難しい。
車で1時間ほどのCaptree State Parkからでている釣り船は釣果もとてもいいけれど,自転車では3時間。
30分ほどの近場にはHuercoを背負ってストライパーを狙いに行ってみるのだけれど,まだ魚の反応を得られていない(その距離まで行けるだけでも進歩なのだけど。)。自転車で行く道中は気持ちいいけれど,釣り場がEast Riverでは,オフショアのような開放感は味わえません。
釣りと自転車(Brompton)の融合は,まだうまく行きません。
BrooklynとBrompton
ジュネーブでのほほんと釣りをしていたのが今となっては信じられませんが,アメリカ帰国直後からあっという間に深刻な状況になり,自宅退避が早10週間続いています。
アメリカの中でもNYCの感染状況は最悪で多くの人が亡くなりました。私や家族はみな無事ですが,貧富の差が目に見えて感染状況に現れているようで,複雑な気持ちです。同じ地下鉄に乗っていた人たちの中で,人種や居住地区によって感染度合いが全く違うという事実は,すっと馴染めません。
私はBrooklynからManhattanまで地下鉄で通勤していたのですが,しばらくは地下鉄に乗ることは難しそうです。自宅待機中の今,仕事上どうしても出勤しなければいけないときには,フェリーを使っていました。
ただ,フェリーも本数が少なかったり,地下鉄ほどではないものの他人との接触もあるため,新しい通勤手段として自転車を購入しました。自転車は盗まれることが多いNYC,オフィスまで持って上がることのできる折り畳み自転車を買うことは決めていました。色々悩んだ末,Brooklynの自転車屋さんRedBeardBikeで試乗させてもらい,Bromptonを購入。
凸凹道の少なくないNYC,BrooklynからManhattanへと渡るWilliamsburg Bridgeの坂など,Bromptonで大丈夫かしらと思う点はいくつかありましたが,試乗してManhattan Bridgeを登ったり,Navy yardの辺りを走り回ったりしてみたところ,問題なさそうでした。大きな穴に入ってしまわないように要注意だけど。
ちょうどお店に届いていてまだ段ボールに入っていたRawカラーのM6Lを購入しました。お代は1700ドルほど。本当にいい値段します。IndustrialなRawカラーは,Brooklynの街によく合います。,
これまではフェリーでしか行けなかったBrooklyn Bridge Parkにも,自転車なら運行時間を気にせず30分で行けてしまいます。
NYCでは,他人との距離さえ取れば,運動や釣りをしていても問題はないので,HuercoのXt611を背負って行ってみました。この日は何も釣れなかったけど,釣りのワクワクを久々に味わえました。
輪行で,渓流やサーフにもいってみたいと思います。
椎名誠『イスタンブールでなまず釣り』
椎名さんのエッセイには,時々釣りの場面が出てきます。
上等のカステラの底についたザラメや,マックのポテトの中でも一際小さなカリカリのように,一冊の中に見つけるとラッキーに感じる椎名さんの釣り話。
最近は,『雑魚釣り隊』シリーズも出ていますが,この一冊は,それ以外では珍しくタイトルから「釣り」が全面に出ています。
椎名さんのエッセイとは,中学校の入学式の直後くらいに,『わしらはあやしい探検隊』を読んで以来のお付き合い。両親のベッドに寝転がって読んでいたことをなぜか覚えています。
今も寝付けないときや夜目が覚めてしまったとき,Kindle Unlimitedにある椎名さんの「旅する文学館」シリーズをパラパラ読んで,どうでもいい話に入り込んでいくと,よく眠ることができます。
スイスに出張フィッシング
3月2日から12日まで,10日間スイスのジュネーブに仕事で出張していました。
週末には釣りをしない同僚に願いを叶えてもらい,レマン湖の辺りでルアーを投げました。パーチやパイクが飛びついてくることを想像していたけれど,まだ水温が低いのか,岸周りには生命反応はなし。それでも,透明度の高い水中で動くルアーを眺めていると,それだけで楽しい気持ちになりました。
宿泊していたのはジュネーブからすぐのフランス領内,Ferney Voltaire。ホテルで,大好きな魚料理の本を見つけました。パリで購入し,NYにも持って来た1冊。意外なところで見つけました。
欧州からアメリカへの入国が禁止される直前にブルックリンに戻り,ホッと一息。
少し暖かくなって来て,NYでの釣りもまた楽しみです。NY市郊外の渓流にも行きたいと思います。
エッセイ ウツボはわらう
地魚料理屋をしていた主人が綴った,魚にまつわるエッセイ集。
どのエッセイも,魚への愛に溢れていて,でも嫌味ったらしくなくて,読んでいて幸せになるオススメの一冊です。
知らなかったけれど,作者の西潟正人さんは,魚業界ではとても有名な人のようです。
ニューヨークで鰆
近くの魚屋さんで,丸っとした比較的良い状態の鰆を見つけて買ってみました。
魚はこちらでSpanish Mackerel(スペイン鯖)と呼びます。
日本の鰆と大きくは変わらず,柔らかい身質で味も悪くない。
でも,やっぱり保存状態があまり良くないのか刺身では若干臭みがありました。
焼き物やアラと一緒にお出汁をとって,お粥にしていただきました。
魚のアラで出汁をとったお粥は,最近の我が家の定番です。
小説 「鯖」
漁や魚の描写は詳細で釣り好きにはオススメ。
終盤は荒削りだけど,ストーリも十分楽しめました。
1月22日(水)に購入,1月25日(金)に読了。
作者の赤松利一さん。藻屑蟹という小説をKindle Unlimitedで読んで,「鯖」の購入も決めました。こちらもオススメです。
ニューヨークにいるので,こちらで購入したKindlePaperWhiteで読了。
Kindleは,なぜこれまで買っていなかったのか!と思うほど便利です。
特に気に入っているのはこの辺りのポイント。
・携帯と違ってメールもSNSも入ってこないので読書に集中できる。
・息子が寝た暗い寝室でも寝る前に読める。
・お尻のポケットに入るコンパクトさ。
・言うまでもなくNYからも本を買える。
1月に入って天気が悪い日が多く,美味しいNYの「鯖」は釣れていませんが,Kindleで「鯖」は楽しめました。おすすめです!